幼馴染との約束
「急に学校に行ってごめんなさいね」




「いえいえ、大丈夫ですよ」




頭を下げる真子の母さん。




「あのね、、あなた真子の彼氏じゃないよね?突然ごめんなさい。」




「いや、彼氏ですよ」




真子の母さんに心配をかけずに済むなら、それでもいい。



「私に心配かけたくないからって、理由でそんな無理して言わなくていいのよ。本当のことを言ってちょうだい。」




真子、、、ごめんな。
俺はここまでだ。




「嘘ついててすみません。真子とは付き合っていません。だけど、真子は妹みたいな大切な存在です。」




「そーなのね。話してくれてありがとう。悠希君、人の幸せとかを考えるだけではなくてね、自分の幸せも考えて生きて欲しいの。だから、悠希君に想い人がいるのならば、その人と幸せになって欲しい。好きじゃないのに真子と付き合っていても、誰も幸せにはならないから。」




真子の母さんはいい人だと昔から思っていた。





1時間して、真子の母さんと別れた。




想い人か。




今頃何してるのだろうか。




この事は、早く解決させないといけない。




真子の母さんは、誰も幸せにはならないと言っていた。




そうかもしれない。
< 144 / 169 >

この作品をシェア

pagetop