幼馴染との約束
「俺らがほんとーに話したのって海だったよなぁ。懐かしいな。」




「確かに!確かに!そーだったよね!!」




それまでは、話してても少しくらい。




「俺は、真子のこと妹みたいな大切な存在だったんだ。だから、、、真子を守ってきた。」





「え、、」




真子が泣いているのはすぐに分かった。




「真子は付き合ってることにしているけど、俺はのっただけで付き合ってねーよ?」




「なんで!?付き合ってるじゃん!」




「母さんの前だけの話だろ?樹に言われたんだ。思わせぶりなことをしすぎって。だから、ここでちゃんと言う。」




言わなきゃいけねーんだよ。




「俺は、、お前のことは妹みたいな大切な存在と思っている。だけど、恋愛としての意味じゃない。真子の母さん、気づいてたよ。俺に問いかけてきた。正直に話すしか無かった。だけど、俺は好きじゃない。それで付き合ってもお互い幸せになんてなれねーよ。お前のことを想ってくれる人は現れる。その人と幸せになって欲しい。」




真子なら、大丈夫だ。




「悠希君…ごめんなさい。
悠希君の好きな人は真子じゃなくて、、沙良だって気づいてた。すごい悔しくて、沙良に嫌がらせしたり、無理やり悠希君を彼氏にしようとした。昨日ね、本当はお母さんに言われたの。そんな恋愛辞めなさい!って。だけど、少しどこか私の事好きって思ってくれてるって思ってる自分がいて、知らないフリをしてた。本当にごめんなさい。」
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