幼馴染との約束
すぐに沙良だと分かった。




いた場所は、




俺と沙良が別れた場所。
約束をした場所だった。




「沙良！」




景色を眺めていた沙良は、
後ろを振り向いて俺に気づいた。




「なんで…？」




「なんでって。急にいなくなって、帰ってこなくなって、心配したんだぞ？」




「そんなの私の勝手じゃん！」




なんでそんなに怒ってるんだよ




「それに最近俺の事避けてよ」




「だって、、真子と付き合ってるんでしょ？邪魔者じゃん！」




「誰が邪魔者だと言った！真子とは付き合ってねーよ」



ここに来てまで喧嘩はしたくない。




「じゃあ、なんであの時、、、抱きしめてたの？」




病院のことだと察した。




「真子の母さんが倒れて、真子が辛そうだったからしていただけで、付き合ってなんてねーよ」




「え、でも、、真子が」




あいつの言っていた傷つけたことってそーいうことなのか？




「それは、真子の嘘だ。真子の母さんの前だけ付き合ってる振りしただけだよ」




「そっか、、」




「信じてねーな？」





「うん」





うんかよ。
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