幼馴染との約束
私と悠希が倉庫に戻って来て部屋に入ったら、誰もいなかった。




「あれ?誰もいねーじゃん」




冷蔵庫に入っていたジュースを私に差し出してくれた。




「ありがとう」




悠希が私の横に座り込む。




やばい




隣に悠希がいるだけで緊張する。



「沙良」




悠希の方に顔を向けると悠希の顔が目の前にあった。




え、?




後少しでキスするかくらいの時に、




「オーオー、あと少しだ」

「シー!静かにしろよ!バレるだろ!」




そんな声が聞こえてきた。




悠希も気づいたのか、ドアの隙間のところに目をやる。




「静かにな?」




悠希はポケットからビー玉を取り出し、ドアの隙間に目掛けて転がした。




運良く、間から中に入り込んで行った。




「え、、、ビー玉?」

「なんで、転がって来たんだ?」




ビー玉に目が行ってる間にこっそりドアの横に隠れた。
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