幼馴染との約束
「あ〜、弱かったぞ?」




「おめでとう、じゃーな。俺は行く」




遥也は歩いてドアの方へ向かう。




「遥也、、、ありがとう!」




お礼だけでも言いたかった。




だって、、
怖がってる私を落ち着かせてくれて、
安心させてくれた。




「幸せになりなよ?」




それだけ言うと出て行ってしまった。




「沙良…」




大切な人、大好きな人、
その人の愛しの声が聞こえた。




「沙良、、ごめんな。本当にごめん!」




気づけば悠希に抱きしめられていた。




「悠希…?」




「俺ら外で待ってるな」




気を使ったみんなは外に出て行ってくれた。




「沙良、、俺な本当は、、」




悠希と話せた嬉しさなのか赤龍に拐われた恐怖からなのか、涙が出てきた。




泣く度に涙を拭いてくれる。




「え!ちょっと!待って」
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