幼馴染との約束
一旦、どっかに逃げよう。




逃げ道を探してしまう私は、人として最低なのかもしれない。




その子は毎日のようにいじめられるようになった。




だけど不登校になることは決してなかった。




いじめられてる場面を目撃したとしても、
みんな見て見ぬふりをする。




もし、助けたら今度は自分が次のいじめのターゲットになってしまうかもしれない。




悠希、、悠希だったらどうする?




返事のない答えを空に向かって尋ねる。




私は、授業が終わったら屋上のベンチに寝転んで空を見ていることが多くなった。




屋上は人が中々来ないし、静かで心が落ち着いて気持ちがいい。




ガチャッ。ドンッ!




ドアの開く音と誰かが勢いよくドアを開ける音が聞こえた。




「きゃ!」




誰かの叫び声。
どうせ斉藤さん達だろう。
気持ち良く寝てたっていうのに…




「おーい!これどういうこと!?」




予想していた通り、斉藤さんとその仲間といじめられてる1人の女の子がいた。
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