生意気な後輩はどうやら私のことが好きらしい


「今日は穂波ちゃんと寝る」

そう言って部屋までやってきた日向と私は仲良く眠りについた。

しかし、その数字間後「穂波ちゃんトイレ〜」という声により目を覚ます。

1階のトイレで用を足した日向が「やっぱりお母さんと寝る」と言い出したので、私は1人2階へと戻ったのだ。


その後、寝ぼけていた私は渚と自分の部屋を間違え就寝。

で、現在に至る。

お母さんが『これ余ってるから渚くんも使ったら?』なんて言って私の部屋にかけてあったネームプレートと同じものを渡したから。
(そういう問題なのだろうか?)


けれど、起きた時点で大きな声をあげなかった自分を褒めてあげたい。

幸いにも、渚は夢の中。

つまり、今ここから抜け出せば何もなかったことになる。


ま、まず向きを変えたいんだけど体は渚によってガッチリとホールドされている。

右腕は私の首の下、左手は私の腰の辺り。

と、とりあえず仰向け、その次に右に向く、そして脱出。

よし、完璧な流れ。

渚を起こさないように、そーっと布団の中で位置を変える。

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