生意気な後輩はどうやら私のことが好きらしい


予定していた体勢になり、布団から足を出そうとした瞬間、腰辺りにあった手がモゾモゾと動いた。

「………ッ……」

熱を帯びた手はパジャマをめくり、直接肌へと触れる。

そ、そこお腹。

それがくすぐったくて、私は両手で必死に自分の口を抑えた。

が、我慢しなきゃ。声を出したら今までの努力が水の泡になる。

そんな私の気持ちなど露知らず、徐々に上へと位置を変える手。

だ、だめこれ以上は……!

ゆっくりと肌をなぞる手は脇腹に。


「…………んっ」

な、何、今の声……。

自分でも聞いたことのないような、吐息混じりの声。

も、もう無理!バレてもいいから抜け出す!


「ん……あれ、穂波先輩?何してんの」

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