深まり愛~彼は一途な想いを貫く~
「さやかさん。クリスマスといえば、プレゼントですよ! 旦那さんからのプレゼントも豪華そうですね」
「一応プレゼント交換はするけど、豪華かどうかまでは……」
「絶対素敵なジュエリーですよ。あとで、教えてくださいね。私も今夜はプレセント交換します」
「お互い楽しい夜になるといいね」

……ということで、二人で飾り付けしたクリスマスツリーのあるリビングにて、クリスマス交換の時間がやってきた。

デリバリーで頼んだ料理が届く前に、交換をしようとなって「せーの!」で出したのだが、私は出遅れてしまう。

恭也は先に出した箱を開けてとせかした。

そう言われると、後ろに隠したプレゼントを渡す前に開けないわけにはいかなくなった。

彼からのプレゼントは、シンプルなプラチナのネックレスで、それほど大きくはないが、光り輝くダイヤモンドがトップに付いていた。 

どんなに小さくても、立派で高級そうである。それを私は、しっかりと見つめ、口元を緩ませる。

「きれい……とても素敵! ありがとう」
「俺に付けさせて」
「うん」
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