深まり愛~彼は一途な想いを貫く~
「ううん、ないよ。あと少しで終わるから」
「じゃ、俺は着替えてくるね。駅近くに蕎麦屋見つけたら、そこ行こう」
「あ、引っ越し蕎麦?」
「そういうこと」
「わあ、楽しみ!」
やはり引っ越しには、お蕎麦だ。気を遣わずに食べられそうで、ホッとした。
片付けを終えた頃、また恭也が顔を出した。
「さやか、出れる?」
「うん、ちょうど終わった」
「入ってもいい?」
恭也は遠慮気味に顔を少しだけ室内に入れた。
何を遠慮しているのだろう。
「どうぞ、どうぞ。いつでも好きに入っていいよ」
「えっ、いいの?」
「もちろんだよ。ダメだと思ったの?」
恭也は私の問いに答えず、入ってきた。くるりと見渡して、腕組みをする。見られて困るものはない。
家具は恭也が用意してくれたものしかないから、スッキリしている。
恭也は神妙な面持ちでベッドを見た。
「このベッド、狭くない?」
「私、寝相悪くないから平気だよ」
「あっちのベッドの方が二人で寝ても、広々しているよ。それに寒くない」
ん?
何のアピールだろう?
「じゃ、俺は着替えてくるね。駅近くに蕎麦屋見つけたら、そこ行こう」
「あ、引っ越し蕎麦?」
「そういうこと」
「わあ、楽しみ!」
やはり引っ越しには、お蕎麦だ。気を遣わずに食べられそうで、ホッとした。
片付けを終えた頃、また恭也が顔を出した。
「さやか、出れる?」
「うん、ちょうど終わった」
「入ってもいい?」
恭也は遠慮気味に顔を少しだけ室内に入れた。
何を遠慮しているのだろう。
「どうぞ、どうぞ。いつでも好きに入っていいよ」
「えっ、いいの?」
「もちろんだよ。ダメだと思ったの?」
恭也は私の問いに答えず、入ってきた。くるりと見渡して、腕組みをする。見られて困るものはない。
家具は恭也が用意してくれたものしかないから、スッキリしている。
恭也は神妙な面持ちでベッドを見た。
「このベッド、狭くない?」
「私、寝相悪くないから平気だよ」
「あっちのベッドの方が二人で寝ても、広々しているよ。それに寒くない」
ん?
何のアピールだろう?