深まり愛～彼は一途な想いを貫く～
ぼんやりする頭で、今日は何をする予定だったかなと考える。

ふと空腹を感じて、腹部に手を持っていく。

そうだった……カフェでランチする予定だ。

今からシャワー浴びてから、身支度するとして……ランチタイムにギリギリ間に合うかどうかだ。

まだ眠っている恭也の肩を揺する。

「恭也、起きて。ご飯食べに行こう」
「んー、ご飯？」

彼の寝起きは良い。

パッチリ開けた目で、私を見た。

「うん。カフェで食べようと話したの覚えてる？」
「もちろん。よし、起きて準備するか。ほら、シャワー浴びてこよう」

素早くベッドから降りた恭也は、私の右手を引っ張った。彼によって、上半身を起こされる。

どーんと出た胸を慌てて、左手で隠した。

「まさか一緒に？」
「時間短縮できるよ」

確かに効率的ではある。

でも、私も恭也も下しか身に着けないで寝ていた。

恭也は上半身を出して歩けるだろうけど、こちらとしては無理だ。

せめてキャミソールをと、ベッドの端に手を伸ばした。

しかし、キャミソールを取る前に体が浮いた。

「キャッ」
「すく脱ぐんだから、着なくていいよ。さあ、行こう」

恭也は私を軽々と横抱きにして、バスルームまで運んだ……。
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