1945年 8月9日 11時2分
跡形もなく、まるでそこに何もなかったかのように何もなかった。

お母さんは…お姉ちゃんは…

そして、がれきと化した家の中に急いで行った。

そこには、お姉ちゃんがいた。

『お姉ちゃん!よかった、よかっ、』

『えっ?お、ねえちゃん?わかる?私だよ!』

しかし、息をしていなかった。

『お姉ちゃん、なんで…』

あっ、お母さんは、お母さんは…

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