フラグを全力で育てる系女子の恋愛事情〜なぜか溺愛されてますが〜
♢♢♢
現在夜九時のコンビニ前。事の起こりは、私が家の冷蔵庫を開けたところから始まる。
ない、牛乳が。
明日の朝はホットケーキにしようと決めてたのに、牛乳がないのは非常に困る。水でもいいけど、私は牛乳で作るのが好きだ。
もう気分は朝の焼き立てホットケーキだし、今更納豆ご飯には切り替えられない。
というわけで、コンビニに牛乳を買いにきた私なんですが。
「あ、あの…」
「ぶつかられた腕が痛いなぁ。どうすんの?これ」
「お姉さんなにちゃん?地味だね」
「絶対処女だろ」
「ハハッ、ウケる」
無事牛乳を買って帰ろうとしたら、コンビニ横の路地に溜まってたお兄さん達三人とぶつかって、現在進行形で絡まれ中。
正確に言えば、ぶつかったってより向こうが自らぶつかりにきた感じ。きっと普段からよくこうして、関係ない人に絡んでるんだろう。
「ねぇねぇ、ちょっと泣いてみてよ」
この距離からでも分かるくらい、酷いお酒の臭いがする。
「あ、あの…ごめんなさい」
「言葉だけ?伝わんないなぁ」
「でもお金とか持ってないです」
「うわ、俺ら女の子にカツアゲすると思われちゃってんじゃん」
「マジ傷付くわぁ」
どうする、これ。ナンパって感じでもないし、明らかにからかってるだけっぽいけど。
私は気の弱い方じゃないけど、年上のウェーイなお兄さん達に囲まれたらさすがに「どっかいけこの野郎!」とか言う勇気はない。
隙をついて逃げるか、コンビニの中に戻って店員さんに助けを求めるか…
「何やってんだ」
対処法を考えていたら、不意に私の背後からドスの効いた低い声が聞こえた。
「よ、小夏」
「あ…福間さん」
「このお兄さん達、友達?」
フルフルと、首だけを横に振る。
その瞬間、彼の瞳がスッと細められたのが分かった。
現在夜九時のコンビニ前。事の起こりは、私が家の冷蔵庫を開けたところから始まる。
ない、牛乳が。
明日の朝はホットケーキにしようと決めてたのに、牛乳がないのは非常に困る。水でもいいけど、私は牛乳で作るのが好きだ。
もう気分は朝の焼き立てホットケーキだし、今更納豆ご飯には切り替えられない。
というわけで、コンビニに牛乳を買いにきた私なんですが。
「あ、あの…」
「ぶつかられた腕が痛いなぁ。どうすんの?これ」
「お姉さんなにちゃん?地味だね」
「絶対処女だろ」
「ハハッ、ウケる」
無事牛乳を買って帰ろうとしたら、コンビニ横の路地に溜まってたお兄さん達三人とぶつかって、現在進行形で絡まれ中。
正確に言えば、ぶつかったってより向こうが自らぶつかりにきた感じ。きっと普段からよくこうして、関係ない人に絡んでるんだろう。
「ねぇねぇ、ちょっと泣いてみてよ」
この距離からでも分かるくらい、酷いお酒の臭いがする。
「あ、あの…ごめんなさい」
「言葉だけ?伝わんないなぁ」
「でもお金とか持ってないです」
「うわ、俺ら女の子にカツアゲすると思われちゃってんじゃん」
「マジ傷付くわぁ」
どうする、これ。ナンパって感じでもないし、明らかにからかってるだけっぽいけど。
私は気の弱い方じゃないけど、年上のウェーイなお兄さん達に囲まれたらさすがに「どっかいけこの野郎!」とか言う勇気はない。
隙をついて逃げるか、コンビニの中に戻って店員さんに助けを求めるか…
「何やってんだ」
対処法を考えていたら、不意に私の背後からドスの効いた低い声が聞こえた。
「よ、小夏」
「あ…福間さん」
「このお兄さん達、友達?」
フルフルと、首だけを横に振る。
その瞬間、彼の瞳がスッと細められたのが分かった。