フラグを全力で育てる系女子の恋愛事情〜なぜか溺愛されてますが〜
門を入ってすぐのところで、シートに記入する。名前や住所、通ってる高校、将来進学したい大学や専門、または就きたい職業。それをサラサラっと書いてから、改めて周りを見回した。
今日のオープンキャンパスには、色んなイベントがあるらしい。メイクしてくれたり、ネイルチップが作れたり、エステ体験なんかもあるんだって。そのせいなのか、様々な学校の制服を着たたくさんの生徒でにぎわっていた。
「なんか別世界って感じする」
「流石美容専門学校って感じだね」
私服姿の専門生達はみんな個性的でキラキラしてて、充実してる雰囲気が伝わってくる。
「なんか、私とは違うなぁ…」
「私らだって再来年は受験じゃん」
「目標に向かって突き進んでるのが眩しく見えるんだよね」
恋したい彼氏欲しいってあんなに息巻いてたのに、結局自分の気持ちすら分かってないお子ちゃま。
なんだか自分か物凄くダメ人間のような気になってくる。
「えい」
突然、華が私の頭のてっぺんにブスッと人差し指を突き刺してきた。
「痛!ちょ、なに!?」
両手で頭庇いながら抗議したけど、華は涼しい顔。
「私だって小夏だって、ここにいる人達となにも変わんないよ。変に感傷に浸って卑屈になってもいいことないから、やめた方がいいって」
「…華」
「なに悩んでんのか知らないけど、小夏は小夏でしょ?私の自慢の友達なんだから」
そんなこと言われたら、泣きそうになる。
「ほら、早く福間さんところ行こ」
「うん、ありがと華」
最高に頼りになる相棒に向かって、ニカッと笑ってみせる。
ちゃんと気持ちの整理がついたら、一番に華に聞いてもらおう。
今日のオープンキャンパスには、色んなイベントがあるらしい。メイクしてくれたり、ネイルチップが作れたり、エステ体験なんかもあるんだって。そのせいなのか、様々な学校の制服を着たたくさんの生徒でにぎわっていた。
「なんか別世界って感じする」
「流石美容専門学校って感じだね」
私服姿の専門生達はみんな個性的でキラキラしてて、充実してる雰囲気が伝わってくる。
「なんか、私とは違うなぁ…」
「私らだって再来年は受験じゃん」
「目標に向かって突き進んでるのが眩しく見えるんだよね」
恋したい彼氏欲しいってあんなに息巻いてたのに、結局自分の気持ちすら分かってないお子ちゃま。
なんだか自分か物凄くダメ人間のような気になってくる。
「えい」
突然、華が私の頭のてっぺんにブスッと人差し指を突き刺してきた。
「痛!ちょ、なに!?」
両手で頭庇いながら抗議したけど、華は涼しい顔。
「私だって小夏だって、ここにいる人達となにも変わんないよ。変に感傷に浸って卑屈になってもいいことないから、やめた方がいいって」
「…華」
「なに悩んでんのか知らないけど、小夏は小夏でしょ?私の自慢の友達なんだから」
そんなこと言われたら、泣きそうになる。
「ほら、早く福間さんところ行こ」
「うん、ありがと華」
最高に頼りになる相棒に向かって、ニカッと笑ってみせる。
ちゃんと気持ちの整理がついたら、一番に華に聞いてもらおう。