フラグを全力で育てる系女子の恋愛事情〜なぜか溺愛されてますが〜
すでに愛着が湧いてしまったマネキンをジーッと見つめた後、横に立ってる福間さんに笑顔を向ける。
「福間さんのおかげで、なんだか世界が広がった気がします。できないと思ってたことができるようになるって、嬉しいですね」
ここにいる人達にとっては、こんなアレンジなんてどうってことないかもしれない。
だけど、最近の自分にモヤモヤしてた私にとっては、大きい一歩って感じがした。
「ありがとう、福間さん」
ニコニコしながらお礼を言うと、福間さんは一瞬目を丸くして、それからすぐ破顔した。
「可愛いな、お前」
頭を優しくポンポンされて、ピシッと固まる。ちょっと忘れてたけど、私福間さんに告白されてるんだった。
「おいゼン、お前なにイチャついてんだよイベ中にさぁ」
急に後ろから男の人が現れる。福間さんにもたれかかるようにして、彼の首に腕を回した。
「お前重いんだよどけって」
「あんまりだらしねぇ顔してっからつい」
「んな顔してねっつの」
福間さんは嫌そうな顔してるけど、接し方でこの男の人と仲がいいんだなって分かる。
ペコリとお辞儀すると、その人の視線が福間さんから私に向けられた。
「どーも!俺三好って言うの!気軽にヨッシーって呼んでね」
「は、はぁ」
最初に出会った時の福間さんみたい。赤い髪の派手な見た目なのにやたらと人懐っこくて、初対面とは思えない感じでグイグイくる。
「小夏、コイツ気にしなくていいから」
「でもさゼン、俺も挨拶しとかねぇと。だってあれだろ?この子って昨日お前が言ってた…」
そこまで言って、三好さんは福間さんに口を塞がれたから、それ以上話せなくなった。
「話進まねぇからどっか行けよ」
「へいへい、俺先に昼行くわ」
「おーいけいけさっさと行け」
「ゼン、頑張って!」
胸の前でハート作りながら教室出てったけど、一体なんだったんだ。
「福間さんのおかげで、なんだか世界が広がった気がします。できないと思ってたことができるようになるって、嬉しいですね」
ここにいる人達にとっては、こんなアレンジなんてどうってことないかもしれない。
だけど、最近の自分にモヤモヤしてた私にとっては、大きい一歩って感じがした。
「ありがとう、福間さん」
ニコニコしながらお礼を言うと、福間さんは一瞬目を丸くして、それからすぐ破顔した。
「可愛いな、お前」
頭を優しくポンポンされて、ピシッと固まる。ちょっと忘れてたけど、私福間さんに告白されてるんだった。
「おいゼン、お前なにイチャついてんだよイベ中にさぁ」
急に後ろから男の人が現れる。福間さんにもたれかかるようにして、彼の首に腕を回した。
「お前重いんだよどけって」
「あんまりだらしねぇ顔してっからつい」
「んな顔してねっつの」
福間さんは嫌そうな顔してるけど、接し方でこの男の人と仲がいいんだなって分かる。
ペコリとお辞儀すると、その人の視線が福間さんから私に向けられた。
「どーも!俺三好って言うの!気軽にヨッシーって呼んでね」
「は、はぁ」
最初に出会った時の福間さんみたい。赤い髪の派手な見た目なのにやたらと人懐っこくて、初対面とは思えない感じでグイグイくる。
「小夏、コイツ気にしなくていいから」
「でもさゼン、俺も挨拶しとかねぇと。だってあれだろ?この子って昨日お前が言ってた…」
そこまで言って、三好さんは福間さんに口を塞がれたから、それ以上話せなくなった。
「話進まねぇからどっか行けよ」
「へいへい、俺先に昼行くわ」
「おーいけいけさっさと行け」
「ゼン、頑張って!」
胸の前でハート作りながら教室出てったけど、一体なんだったんだ。