フラグを全力で育てる系女子の恋愛事情〜なぜか溺愛されてますが〜
「でも、これからは陽子さんがお母さんかぁ。あんな美人がお母さんなんて、ちょっと緊張するね」
「でな?小夏。陽子さんには、息子さんが居てな?」
「え、そうなの?」
それは初耳だ。陽子さんとは何度も食事やショッピングなんかしたけど、そんな話聞いたことがなかった。
「その子な、ずっと陽子さんのご両親の所に居たらしいんだ。小さい頃は喘息が酷かったらしくて、こっちより田舎の方が環境としてはいいんじゃないかってことで、そっちで暮らしてたんだと。もちろん陽子さん、週になんべんも会いに行っててさ」
「ふーん」
「陽子さんも働かんわけにはいかんし、体の様子見ながらゆくゆくはこっちで一緒に暮らすはずだったらしいんだが、その子が友達と離れたくないってんで中学卒業まで待ってたんだと。で、今年こっちの高校に入学して今一緒に暮らしてる」
「そうなんだ」
事情はよく分かんないけど、要するに私と同い年の息子がいるってことね。
「…ん?」
そこでふと、疑問が浮かぶ。
「ってことは、陽子さんだけじゃなくてその子もここに住むってこと?」
「まぁ、そうなるわな」
「あー、だからお父さんあんなに言い出しにくそうにしてたの?」
「まぁな」
「ちょっと、それずるくない?私がおめでとうって言った後に息子がいるって言い出すとか」
「ハハッ」
いや、ハハッじゃないだろこの親父。
「まぁ、しょうがないけどさ」
あんまりケチつけるのも嫌だし、二人を祝福したい気持ちは本当だし。
店の上は二階と三階が住居になってて部屋数もそれなりにあるし、別に大丈夫だよね。
「もうお父さんが幸せならなんでもいいよ」
「小夏…」
「ホント、私っていい娘」
「自分で何回言ってんだ…お前」
だって、褒めてくれるの自分しかいないんだもん。
「でな?小夏。陽子さんには、息子さんが居てな?」
「え、そうなの?」
それは初耳だ。陽子さんとは何度も食事やショッピングなんかしたけど、そんな話聞いたことがなかった。
「その子な、ずっと陽子さんのご両親の所に居たらしいんだ。小さい頃は喘息が酷かったらしくて、こっちより田舎の方が環境としてはいいんじゃないかってことで、そっちで暮らしてたんだと。もちろん陽子さん、週になんべんも会いに行っててさ」
「ふーん」
「陽子さんも働かんわけにはいかんし、体の様子見ながらゆくゆくはこっちで一緒に暮らすはずだったらしいんだが、その子が友達と離れたくないってんで中学卒業まで待ってたんだと。で、今年こっちの高校に入学して今一緒に暮らしてる」
「そうなんだ」
事情はよく分かんないけど、要するに私と同い年の息子がいるってことね。
「…ん?」
そこでふと、疑問が浮かぶ。
「ってことは、陽子さんだけじゃなくてその子もここに住むってこと?」
「まぁ、そうなるわな」
「あー、だからお父さんあんなに言い出しにくそうにしてたの?」
「まぁな」
「ちょっと、それずるくない?私がおめでとうって言った後に息子がいるって言い出すとか」
「ハハッ」
いや、ハハッじゃないだろこの親父。
「まぁ、しょうがないけどさ」
あんまりケチつけるのも嫌だし、二人を祝福したい気持ちは本当だし。
店の上は二階と三階が住居になってて部屋数もそれなりにあるし、別に大丈夫だよね。
「もうお父さんが幸せならなんでもいいよ」
「小夏…」
「ホント、私っていい娘」
「自分で何回言ってんだ…お前」
だって、褒めてくれるの自分しかいないんだもん。