フラグを全力で育てる系女子の恋愛事情〜なぜか溺愛されてますが〜
♢♢♢
「へぇ。小夏同い年の弟ができるんだ」
今日のお昼は教室でお弁当を食べながら、華に報告中。
「らしいよ。まだ会ったことないけど」
「なにはともあれおじさんおめでとう」
「ありがと」
「小夏的にも祝福ムードなんでしょ?」
「もちろん」
継母なんて言い方はちょっと微妙だけど、要は家族が増えるわけだしおめでたいことだ。
まぁ、陽子さんがいい人だからこんな気持ちでいられるってのもあるけど。
「イケメンだといいね」
「弟になるわけだし、別にどっちでもいいかな」
「因みに恋愛フラグは?ほら、漫画でよくあるじゃん。血の繋がらない兄弟との…ってやつ」
「こんなところのフラグ探すほど、私ヤバくないんですけど。漫画は漫画でリアルはリアル、その区別くらいついてます」
ジトリと睨むと、華がおかしそうに笑った。
「ねぇねぇ、相崎さん隅田さん」
唐突に、男子から話しかけられる。
「二人はさ、どっちがいいと思う?」
笑顔でそう言うのは、顔だけ見れば間違いなくクラスどころか学年で一番のイケメンであろう、藤諒太郎君。
と、その横には江南太一君。彼もまた、間違いなくイケメンの部類に入る。
いわゆるカースト上位の彼らとは大して話したこともないし、派手でチャラっとしたノリが私とは別世界の人達って感じがする。
「どっちがいいって、なにが?」
私の返しに、二人は真面目な表情で少しだけこっちに顔を近付けた。
「もし付き合うなら、俺か太一。二人だったらどっち選ぶかなって」
「なんだその質問」
おっと、あまりに下らない問いかけを真剣にされたもんだから、つい心の声が漏れてしまった。
「相崎さん、めっちゃ興味なさそう!」
江南君がなぜか爆笑してる。
「へぇ。小夏同い年の弟ができるんだ」
今日のお昼は教室でお弁当を食べながら、華に報告中。
「らしいよ。まだ会ったことないけど」
「なにはともあれおじさんおめでとう」
「ありがと」
「小夏的にも祝福ムードなんでしょ?」
「もちろん」
継母なんて言い方はちょっと微妙だけど、要は家族が増えるわけだしおめでたいことだ。
まぁ、陽子さんがいい人だからこんな気持ちでいられるってのもあるけど。
「イケメンだといいね」
「弟になるわけだし、別にどっちでもいいかな」
「因みに恋愛フラグは?ほら、漫画でよくあるじゃん。血の繋がらない兄弟との…ってやつ」
「こんなところのフラグ探すほど、私ヤバくないんですけど。漫画は漫画でリアルはリアル、その区別くらいついてます」
ジトリと睨むと、華がおかしそうに笑った。
「ねぇねぇ、相崎さん隅田さん」
唐突に、男子から話しかけられる。
「二人はさ、どっちがいいと思う?」
笑顔でそう言うのは、顔だけ見れば間違いなくクラスどころか学年で一番のイケメンであろう、藤諒太郎君。
と、その横には江南太一君。彼もまた、間違いなくイケメンの部類に入る。
いわゆるカースト上位の彼らとは大して話したこともないし、派手でチャラっとしたノリが私とは別世界の人達って感じがする。
「どっちがいいって、なにが?」
私の返しに、二人は真面目な表情で少しだけこっちに顔を近付けた。
「もし付き合うなら、俺か太一。二人だったらどっち選ぶかなって」
「なんだその質問」
おっと、あまりに下らない問いかけを真剣にされたもんだから、つい心の声が漏れてしまった。
「相崎さん、めっちゃ興味なさそう!」
江南君がなぜか爆笑してる。