フラグを全力で育てる系女子の恋愛事情〜なぜか溺愛されてますが〜
最終章「私達だけの恋愛フラグ」
♢♢♢
次の日の朝、登校するなり華が私の席に飛んできた。
「やったじゃん小夏!」
華には昨日の夜、電話で藤君とのことは報告してある。
これは藤君から聞いて知ったんだけど、私が安西さん達に呼び出されたことを彼に伝えたのは、華らしい。
そのおかげで私は酷い目に遭わなくて済んだし、藤君ともちゃんと気持ちを伝えあえた。
付き合えたことを予想以上に喜んでくれて、ホントにいい友達を持ったなって改めて彼女に感謝した。
「華、昨日はホントにありがとね」
「私はなにもしてないって。ただ藤君に“小夏がシメられてるかも”って言っただけ」
「あ、アハハ…」
あの時は正直、怖いってより負けたくない気持ちの方が強かった。安西さんになにか言っても嫌味にしか聞こえないだろうし、今はそっとしとくしかない。
「いいじゃん、堂々と付き合いなよ。誰を選ぶのかは藤君が決めることで、外野がとやかく言うことじゃないし」
「うん、別に隠したりはしないつもり」
「まぁ、私が居るし大丈夫でしょ」
「華ぁ…ありがとぉ…っ」
彼女の男前っぷりに感動していると、後ろからポンと肩を叩かれた。
「おはよ」
「ふ、藤君!お、おは」
振り返るとそこには、藤君が居て。ビックリするくらいキラキラ輝いてるから、私は思わず自分の目を擦ってしまった。
「おはよー相崎さんに隅田さん!」
「おはよう、江南君」
「朝からうるさいね江南君」
「隅田さんひっど!元気って言ってよ」
江南君はそう言いながら、私と華の間に割り込んでくる。
そんな彼の首根っこを、藤君がガシッと掴んで後ろに引っ張った。
「太一邪魔、一人で行けよ」
「そんなこと言ってさぁ、諒が相崎さんと行きたいだけだろ?」
「それは、まぁ…」
途端にモジモジして恥ずかしそうな藤君を見て、私の心臓は簡単にキュンを追い越した。
次の日の朝、登校するなり華が私の席に飛んできた。
「やったじゃん小夏!」
華には昨日の夜、電話で藤君とのことは報告してある。
これは藤君から聞いて知ったんだけど、私が安西さん達に呼び出されたことを彼に伝えたのは、華らしい。
そのおかげで私は酷い目に遭わなくて済んだし、藤君ともちゃんと気持ちを伝えあえた。
付き合えたことを予想以上に喜んでくれて、ホントにいい友達を持ったなって改めて彼女に感謝した。
「華、昨日はホントにありがとね」
「私はなにもしてないって。ただ藤君に“小夏がシメられてるかも”って言っただけ」
「あ、アハハ…」
あの時は正直、怖いってより負けたくない気持ちの方が強かった。安西さんになにか言っても嫌味にしか聞こえないだろうし、今はそっとしとくしかない。
「いいじゃん、堂々と付き合いなよ。誰を選ぶのかは藤君が決めることで、外野がとやかく言うことじゃないし」
「うん、別に隠したりはしないつもり」
「まぁ、私が居るし大丈夫でしょ」
「華ぁ…ありがとぉ…っ」
彼女の男前っぷりに感動していると、後ろからポンと肩を叩かれた。
「おはよ」
「ふ、藤君!お、おは」
振り返るとそこには、藤君が居て。ビックリするくらいキラキラ輝いてるから、私は思わず自分の目を擦ってしまった。
「おはよー相崎さんに隅田さん!」
「おはよう、江南君」
「朝からうるさいね江南君」
「隅田さんひっど!元気って言ってよ」
江南君はそう言いながら、私と華の間に割り込んでくる。
そんな彼の首根っこを、藤君がガシッと掴んで後ろに引っ張った。
「太一邪魔、一人で行けよ」
「そんなこと言ってさぁ、諒が相崎さんと行きたいだけだろ?」
「それは、まぁ…」
途端にモジモジして恥ずかしそうな藤君を見て、私の心臓は簡単にキュンを追い越した。