はじめの一歩
「原因は…、

フルートか…」






お兄ちゃんは一人言を呟くように言い、

思案顔をした。






氷の入ったミネラルウォーターは想像以上に冷たいらしい。





眉を潜めたお兄ちゃんをみて、

小さく「あっかんべー」をした。





「バカの考えることは分かんねぇー」





伸びをしながら私をバカにしたお兄ちゃんは、

自分の部屋へと向かって行った。


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