はじめの一歩
「今お前、俺のことムカツクって思っただろ。」






「まさか、思ってないよ。」






あ、バレた。






ホントはすごく思ってます。






「そんなに拗ねるなって。




この間のテスト俺が1番だったからって。




1番も2番もそんなに変わんないって。」





あぁ、そうゆうのがムカつくんだよね。





って、






「なんで私の番数知ってるの?」






「先生に聞いた。」






このー担任!!






わたしは竜を軽く睨んで机に向き直った。




でも、





もしかしたら、






こいつって結構いろいろなこと知ってるのかもしれない。





学校の裏事情とか。




誰かの秘密とか。



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