ホワイト・ターン・オレンジ〜夕日色の白い部屋で幼なじみと甘いひととき〜
でもそれは覚えのないアプリアイコンで……。
しかも『解錠しました』というメッセージがついている。
「ん? なんだ?」
固まったわたしを不思議に思ったのか、新が顔を近づけてわたしのスマホを覗き込んできた。
「っ!」
あまりの近さに思わず息を呑む。
新の髪から爽やかな香りがして、心臓がドキッと跳ねた。
「何だこれ? 解錠? なんかロックされてたとか?」
「え⁉ いや、分かんない。こんなアプリ知らないもん」
聞かれて慌てて答える。
変に思われなかったかな? と心配したけれど、わたしの態度がちょっとおかしかったことは気づかれなかったみたいだ。
「知らない? もしかして何か手がかりがあるんじゃないか? 開いてみろよ」
「う、うん」
新の指示に従うように画面の通知をタップしてそのアプリを開いてみる。
出て来たのはシンプルな表示。
オレンジ色の背景に、大きく4/10の数字。
その下にメッセージが表示されていた。
『保健室のドアが解錠されました』
「……なにこれ?」
「……保健室、鍵閉まってたのか?」
「ううん、閉めてないけど……」
どういう事なんだろう?
保健室の鍵は内からも外からも掛けれるけれど、わたしは閉めていないし外から掛けれるのは鍵を持っている保健室の先生だけだ。
しかも『解錠しました』というメッセージがついている。
「ん? なんだ?」
固まったわたしを不思議に思ったのか、新が顔を近づけてわたしのスマホを覗き込んできた。
「っ!」
あまりの近さに思わず息を呑む。
新の髪から爽やかな香りがして、心臓がドキッと跳ねた。
「何だこれ? 解錠? なんかロックされてたとか?」
「え⁉ いや、分かんない。こんなアプリ知らないもん」
聞かれて慌てて答える。
変に思われなかったかな? と心配したけれど、わたしの態度がちょっとおかしかったことは気づかれなかったみたいだ。
「知らない? もしかして何か手がかりがあるんじゃないか? 開いてみろよ」
「う、うん」
新の指示に従うように画面の通知をタップしてそのアプリを開いてみる。
出て来たのはシンプルな表示。
オレンジ色の背景に、大きく4/10の数字。
その下にメッセージが表示されていた。
『保健室のドアが解錠されました』
「……なにこれ?」
「……保健室、鍵閉まってたのか?」
「ううん、閉めてないけど……」
どういう事なんだろう?
保健室の鍵は内からも外からも掛けれるけれど、わたしは閉めていないし外から掛けれるのは鍵を持っている保健室の先生だけだ。