ホワイト・ターン・オレンジ〜夕日色の白い部屋で幼なじみと甘いひととき〜
『少なくともカッコイイって思われてる。自信持て、俺!……あと、嬉しくて思わず抱き締めたんだけど……ほのかって柔らかいしいいにおいする。メチャクチャ可愛い……』

「っ⁉」

 これって、抱きしめられたときの……。


『カッコイイって思われてるならって、迫ってみた。逃げられたけど……顔赤くして、俺のこと意識してるって分かって……ヤバかった。そのまま押し倒したくなった』

「なっ⁉」

 これは、ベッドで迫られてずり落ちちゃったときの……。


『警戒されたのかベッドに座ってくれなかった。でも足の擦り傷に絆創膏貼ってキスしてみたら、すっげぇ顔真っ赤にして照れてた。……ヤバイ、もっといろんなとこキスしたい。……もっとほのかに触れたい』

「ちょっ⁉」

 今度は足の擦り傷を処置してもらった後キスして撫でられたときの……。


『この録音聞いたら我慢できなくなって、ベッドに押し倒した。キス、したかったけど……まだ肝心なことは言えてないみたいだから……。俺の気持ちは伝えとく、だから最後はちゃんと決めろ、俺!』

 最後は、ベッドの上で覆いかぶさって来た前回のもの。


「なっなっなっ⁉」

 最初はともかく、二回目以降は何を録音しているんだろうと思っていたけれど……。

 まさかこんなことを思っていて、それを録音しているなんて……!


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