絶対通報システム
9月7日
翌日、校舎の前で横島くんと出会った。
めぐみちゃんの通報のことがあったから朝から鬱々とした気分だったけど、横島くんの存在がその気持ちをどこかに飛ばしてしまう。
「お、おはよ」
視線は合わせてくれないけど、それでも私に挨拶をしてくれた。
昨日横島くんが言ったことは本当だったんだな……と実感してしまう。
「……おは、よう」
私たちの間に、なんだかこそばゆい空気が流れている。
もっと話したいけど恥ずかしくて、どうしたらいいのかわかんなくて。
でも、なにか横島くんに伝えなきゃいけない。
「あのさ、横島くん。昨日の電話、嬉しかったよ」
「……そっか? 急に電話して悪かったな」
どちらからなにか言ったわけではないけど、私たちは一緒に教室へ向かう。ちりちりとした火花のような、淡い恋心を感じていた。
めぐみちゃんの通報のことがあったから朝から鬱々とした気分だったけど、横島くんの存在がその気持ちをどこかに飛ばしてしまう。
「お、おはよ」
視線は合わせてくれないけど、それでも私に挨拶をしてくれた。
昨日横島くんが言ったことは本当だったんだな……と実感してしまう。
「……おは、よう」
私たちの間に、なんだかこそばゆい空気が流れている。
もっと話したいけど恥ずかしくて、どうしたらいいのかわかんなくて。
でも、なにか横島くんに伝えなきゃいけない。
「あのさ、横島くん。昨日の電話、嬉しかったよ」
「……そっか? 急に電話して悪かったな」
どちらからなにか言ったわけではないけど、私たちは一緒に教室へ向かう。ちりちりとした火花のような、淡い恋心を感じていた。