NEVER~もう1度、会いたい~
翌日、戦いを終えたサムライブル-はいったん解散。それぞれの戦いの場に戻って行くことになった。翔平も息つく間もなく、ドイツに戻らなければならなかった。大勢のサポ-タ-の見送りを受けた翔平は、搭乗口に向かう。そしてそこにはひっそりと未来が待ち受けていた。
笑顔で自分の前に立った夫を見上げると
「今日から離れ離れだね・・・。」
未来は目に涙を浮かべて言った。
「ひと月なんて、あっという間さ。予定日にはちゃんと戻って来る。」
翔平の言葉に、しかし未来はフルフルと首を振る。
「寂しいか?」
「うん。」
「俺もだ。でも次に会える時は、3人になるんだから、な。それが今から楽しみだ。」
「翔くん・・・。」
「身体、大事にな。絶対に無理するんじゃないぞ。」
「はい。翔くんも・・・頑張ってね。」
「ああ。」
見つめ合った2人はすぐに、どちらともなく、お互いの身体を抱き寄せ、そのぬくもりとお互いへの想いを確かめ合った。そして名残惜しそうに離れると
「じゃ、行って来るから。」
翔平は言い
「行ってらっしゃい・・・。」
寂しさを堪え、未来は答えた。妻に背を向けて歩き出した翔平は
(今度のW杯で、俺は必ず日本サッカ-の新たな歴史を作ってみせる。そして、それを未来と淳平にしっかり見届けてもらうんだ。俺は・・・やる!)
その決意を新たにしていた。
[END]
笑顔で自分の前に立った夫を見上げると
「今日から離れ離れだね・・・。」
未来は目に涙を浮かべて言った。
「ひと月なんて、あっという間さ。予定日にはちゃんと戻って来る。」
翔平の言葉に、しかし未来はフルフルと首を振る。
「寂しいか?」
「うん。」
「俺もだ。でも次に会える時は、3人になるんだから、な。それが今から楽しみだ。」
「翔くん・・・。」
「身体、大事にな。絶対に無理するんじゃないぞ。」
「はい。翔くんも・・・頑張ってね。」
「ああ。」
見つめ合った2人はすぐに、どちらともなく、お互いの身体を抱き寄せ、そのぬくもりとお互いへの想いを確かめ合った。そして名残惜しそうに離れると
「じゃ、行って来るから。」
翔平は言い
「行ってらっしゃい・・・。」
寂しさを堪え、未来は答えた。妻に背を向けて歩き出した翔平は
(今度のW杯で、俺は必ず日本サッカ-の新たな歴史を作ってみせる。そして、それを未来と淳平にしっかり見届けてもらうんだ。俺は・・・やる!)
その決意を新たにしていた。
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