【完結】私は全力であなたに夢中です!


 そんなの……嬉しいに決まってるじゃないですか!

「では、早速初めていきましょうか」

「よ、よろしくお願いします」

「まずは準備運動からスタートしますね」 

「は、はい!」

 その日私はドキドキと緊張しつつ、冬馬さんに色々と教えてもらいながら、ジムでゆっくりと身体を動かした。




✱ ✱ ✱


「ふぅっ……」

「柿川さん、今日はどうでしたか?」

「なんかすごく、スッキリしました」

 冬馬さんの優しい指導のおかげで、身体を動かすのって、結構楽しいんだなって思えた。

「そうですか。良かったです」

 爽やかな笑顔を向けられると、ドキドキする。 心臓の音がうるさい。

「あの……冬馬、さん」

「はい」

「……私、また来ても、いいですか?」

 冬馬さんと会えるなら、こうやってジムに通うのもいいかもしれない。 冬馬さんの近くにいられるなら……。

「もちろん、ぜひ来てください。 いつでも待ってますので」

「……はい」

 冬馬さんのこと、私、やっぱり好きだな。ジムで働く姿、すごくカッコ良かったし……。
 インストラクターって距離も近いから、ドキドキしちゃうけど……悪くない。
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