【完結】私は全力であなたに夢中です!
「では今日はここまでにしましょう。お疲れ様でした」
「あ、ありがとうございました!」
一時間の運動を終えた私は、思いきって冬馬さんを食事に誘ってみることにした。
「あ、あの、冬馬さん……!」
「はい」
「今日、その……時間、ありますか?」
人を誘うってこんなに緊張するのか……。うひゃああ、緊張する!
「あ、その! い、一緒に食事とか、どうかなって思って……!」
ど、ど、どうしよう! 言っちゃった!
でも、でも!返事を聞くのが怖い……!
「食事ですか。……はい、俺で良ければ」
「えっ!本当、ですか?」
ウソ!OKしてくれるの? ウソ……。
「せっかくですし、ご一緒しましょう」
「は、は、はい!」
う、嬉しい。嬉しいけど……! ますます緊張しちゃう……!
「俺は今日十八時に終わりますけど……柿川さん、どうしますか?」
「えっと……じゃあ、向こうのカフェで待ってます」
そう答えると、冬馬さんは「分かりました。俺も終わり次第、すぐ向かいますので」と私にニコっと微笑んだ。
「……は、はい」
大好きな冬馬さんと、初めて二人で食事に……。もう、ドキドキしまくりだ。