【完結】私は全力であなたに夢中です!
目の前に握りたてのサーモンとハマチが置かれる。
「うわ、美味しそう……」
サーモンの鮮やかなオレンジ色、素敵。美味しそうだ。
「食べましょうか」
「はい」
二人で「いただきます」と手を合わせる。冬馬さんは手で、私はお箸でサーモンを口の中に放り込む。
「……ん!」
な、なにこれ、美味しい! 美味しすぎる!
「おいひいっ……」
「美味しいですね。脂乗ってますね」
「はいっ」
サーモンのこのとろける様な舌触り、そして口の中で溶ける脂がなんとも言えない食感で、これはもうたまらない!
「ハマチも、めちゃ美味しいです……」
「それは良かったです」
ハマチも見事なまでにとろける。そして脂がまた美味しい。
これは新鮮だからこそ食べられる味だ。
「はい、マグロお待ち」
「ありがとうございます」
はぁああ、マグロも美味しそう……! 艷やかな見た目、そして美しい赤色。
まさに美味しいということを見た目から物語っている。
「いただきます」
マグロに軽く醤油を付け、パクリと口の中に。
「ん〜……!」
マグロはやっぱり最強に美味しい。見た目より遥かに美味しさの壁を超えている。