【完結】私は全力であなたに夢中です!
「美央〜やるじゃん!」
次の日、たらふく弁当に出勤した私をニヤニヤしながら鈴枝さんは見ている。
「すごい緊張しました……」
「でも二人で食事って、すごい進歩じゃない!」
鈴枝さんは喜んでくれているのか、嬉しそうに私の肩を叩いてくれる。
「もうこうなったら、いっそのこと告白しちゃいなさいよ!」
「えっ!?」
告白!? 早いって!
「バンと自分を気持ちをぶつけるのよ! 当たって砕けろよ!」
あ、当たって砕けろ……か。
「次はいよいよ告白ね!」
「もうですか!? 早くないですか……?」
決心出来ないよ、私!
「大丈夫よ! 美央なら出来るわよ!」
鈴枝さんは背中を押してくれる。
「でもまだ、自信ないです……」
「大丈夫よ!なんたって美央は、たらふく弁当の看板娘なんだから!」
鈴枝さんの言葉はすごい勇気を与えてくれる。
「は、はい!」
が、頑張りたい……!
「さあ、二人ともそろそろ店開けるぞ!」
「はーい!」
たらふく弁当の開店時間は朝十一時からで、特に混み合う夕方はパートさんも増やして営業している。
午前中は私たち三人での営業ではあるけど、なんやかんやと回っている。