恋の花と君が散るまで〜ポケットの中で今日も。〜
小学生の暑中見舞いみたいな、敬語とタメが混ざったちょっと変な文だけど、これでいっか。
明日、ポストに出しに行こう。
心穏の住所を書いて、切手を貼る。
住所を書いているとき、ふと、心穏の家に行ってみたくなった。付き合ってるとき、親にバレたくなくて拒否ってしまって行ったことがないから。
心穏の家。前までの私がこの言葉を呟いてたら、きっと動揺しまくってたと思う。
もう、決心はついたんだって、改めて自覚した。
心穏という人は、私の過去の思い出にすっぽりとはまった。もう、ふわふわと浮いてきたりはしないと思う。
明日、心穏の家に、直接届けに行こう。私が。
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