恋の花と君が散るまで〜ポケットの中で今日も。〜
自分と香織ちゃんがデートしていた時、周りからはどう見られていただろう。ベンチに座っているそのカップルの前を通り過ぎて、商店街の中に入った。もうすぐ来る夏を感じる。公園の桜は葉桜になっていて、夏服が売られだし、風が涼しい。
香織ちゃんが好きだったお店に入る。もしかしてもしかすると、会えるかもしれない。そんなことを考えちゃったりもして。

もう一度、やり直したい。どうしても勝てなくて、受け入れられない現実を、僕はもう受け入れるしかない。
最近、僕の友達が復縁したと言っていたことを思い出す。
復縁…きっと僕達は出来ないとは思うけれど、どうしても想像してしまう。
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