恋の花と君が散るまで〜ポケットの中で今日も。〜
家に帰って1番に開いたのは日記だった。3年分の想いを綴った日記だ。付き合っていた頃は、読み返すなんて恥ずかしすぎた。痛すぎるポエムなんかも書いていた。だけど今は、何時間でも見ていられる。僕はこれからもきっと、この思い出の中に閉じこもって生きていくんだろう。かつて1度は掴んだ70億分の1の幸せに浸り続けるのだろう。
でもきっとこんな僕を香織ちゃんは望んでいない……
分かってる。僕が本当にやるべき事くらい。
香織ちゃんは、僕にも前に進んでほしいと思ってるはずだ。『別れ』は香織ちゃんが僕に最後にくれた愛だから。そこまでポジティブに考えないと、僕はこの過去から逃げ出せない。
大丈夫だよ、香織ちゃん。
ほんとにさっき決意したところなのに…
最後のページの少し前のページを見た時、僕は慌てて部屋の棚をバッと開けた。
でもきっとこんな僕を香織ちゃんは望んでいない……
分かってる。僕が本当にやるべき事くらい。
香織ちゃんは、僕にも前に進んでほしいと思ってるはずだ。『別れ』は香織ちゃんが僕に最後にくれた愛だから。そこまでポジティブに考えないと、僕はこの過去から逃げ出せない。
大丈夫だよ、香織ちゃん。
ほんとにさっき決意したところなのに…
最後のページの少し前のページを見た時、僕は慌てて部屋の棚をバッと開けた。