フラれた後輩くんに、結婚してから再会しました

裕一が出かけたあと、わたしも朝食を取ってから、さっそく吉村さんへのメールを書きはじめた。昨日のお礼と、Blueのオーナーが同じ高校出身だったことを伝える。彼女のびっくりする顔が浮かんですこし楽しい気持ちになった。

(そういえば吉村さん、次の仕事が決まりそうって言ってたよね。まだ求人してるか聞いてみよう)

 文面を確認してからメールを送信する。それから洗濯機を回し、部屋の掃除を手早く済ませる。家事にひと段落つけたわたしは、コーヒーを淹れてパソコンを開き、携帯と両方で求人サイトのチェックをはじめた。

数時間後。
わたしはがっくりとうなだれて画面を見つめていた。
(なかなか、見つからない)
主婦に人気の店などは希望の時間帯がすぐに埋まってしまい、面接までもたどり着けなかった。
前が飲食店のホール業務だったから、やっぱり経験のある職種のほうがいい。
(でも、選り好みしてちゃダメだよね。もっと範囲を広げてみよう)

だが、電車で二、三駅、夕方までの時間帯、となるとやはり限られてしまう。わたしは冷たくなったコーヒーを口に含み、ため息をついた。

そこへ、メッセージアプリの通知音が鳴った。
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