旅先恋愛~一夜の秘め事~
7.抱えた秘密
暁さんの運転する車が、都内の一等地にそびえ立つ高層マンションの地下駐車場に入っていく。
外を眺める私の視線がマンションの外観に釘付けになる。
外灯で明るく照らされたエントランス付近には剪定された木々が生い茂り、重厚な木目調の大きな扉があった。
最寄り駅まで徒歩五分もかからないうえに、確か近隣には最近オープンしたばかりの大きな商業施設があったはずだ。
暁さんが慣れた手つきで車を停め、私はバッグを手に降車する。
到着するまで、車内ではあまり言葉を交わさなかった。
幾度となく話しかけようとしたが、美麗な面差しに滲む厳しい表情に気後れしてしまった。
古越家を警戒しているのだろうか。
彼に手を引かれエレベーターホールへと歩く。
カードキーでエレベーターを呼ぶ、徹底されたセキュリティに驚く。
彼が自宅を知られても大丈夫だと告げた意味が分かる気がした。
最上階の三十階でエレベーターの扉が開いた。
足を踏み出した廊下の先には扉がひとつしかない。
「あの、自宅って……」
「このフロアに部屋はここだけだ」
衝撃的な事実に目を見開く。
やはり取り巻く環境が違いすぎる。
小さく息を吐き、足元を見つめていると、グイッと腕を引かれた。
外を眺める私の視線がマンションの外観に釘付けになる。
外灯で明るく照らされたエントランス付近には剪定された木々が生い茂り、重厚な木目調の大きな扉があった。
最寄り駅まで徒歩五分もかからないうえに、確か近隣には最近オープンしたばかりの大きな商業施設があったはずだ。
暁さんが慣れた手つきで車を停め、私はバッグを手に降車する。
到着するまで、車内ではあまり言葉を交わさなかった。
幾度となく話しかけようとしたが、美麗な面差しに滲む厳しい表情に気後れしてしまった。
古越家を警戒しているのだろうか。
彼に手を引かれエレベーターホールへと歩く。
カードキーでエレベーターを呼ぶ、徹底されたセキュリティに驚く。
彼が自宅を知られても大丈夫だと告げた意味が分かる気がした。
最上階の三十階でエレベーターの扉が開いた。
足を踏み出した廊下の先には扉がひとつしかない。
「あの、自宅って……」
「このフロアに部屋はここだけだ」
衝撃的な事実に目を見開く。
やはり取り巻く環境が違いすぎる。
小さく息を吐き、足元を見つめていると、グイッと腕を引かれた。