不器用なキミ
「目の調子が悪いので、帰ります、ありがとうございました。」
一回のリビングルーム兼だんらんの場であるわくわくルームを出る、外の空気のほうが息がしやすい。蒸し暑くて熱中症になりそうだ。そのせいで私は心も頭もくらくらしていていつも以上に{アレ}がつらく感じる。
頓服は効かないので、疲れが取れる選択肢からはトウの昔に離脱していて。私は楽になるすべを知らない。
あとはもう知らない。私は踵を返して逃げかえる。
もともと私は人が得意ではない。緊張するのはもちろんのこと。
本音が言えないのだ。