空を見上げて~優しい風 次世代編~
「碧空くん、挨拶して。」

そう言われて初めて
会話ノートに
『こんにちは。』と書いた。

すると、今度は女の人が
「はい、こんにちは。
今日から週二回
ここに来る事になった、
片瀬 ユナです。
こっちは、佐原 啓太よ。
これから、よろしく。」

『よろしくお願いします。』

僕はまだ緊張していて、
警戒も全然解いていない状態だった。

(できることなら早く逃げたい…。)

そう思った。
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