冷酷王の元へ妹の代わりにやってきたけど、「一思いに殺してください」と告げたら幸せになった
「王都探索したい」
「オルテンス様、おでかけしませんか?」
ミオラはオルテンスにそう言って声をかけた。
オルテンスはその言葉を聞いて、不思議な気持ちになっていた。
おでかけといわれてもオルテンスは自分の意志でどこかに出かけた事などなかった。そういう自由さえもなかった。
だからおでかけと言われてもぴんとこなかった。
「……勝手に出てもいいの?」
「はい。問題がないですよ。陛下にもちゃんと許可をもらってますから。ほら、狙われたりしてオルテンス様が恐ろしい目にあってしまったでしょう。だから、楽しい思いをしてほしいって私たちは思っているんです」
「そんなこと、考えなくていいのに」
怖い思いをした後だからなんて言われてもオルテンスにとっては、確かに狙われていたけれども何も痛い思いをしなかったのでそんな風に言われる理由も分かっていなかった。
「もー。オルテンス様はもっと自分の意見を口にしていいのですよ? やりたいこととか全然言ってもらって構わないですし、私たちはオルテンス様の望みを叶えてあげたいのです」
「……私の望み」
「ええ。ですから、お出かけしましょうね。どこに行きたいですか?」
ミオラはそんな言葉を口にして、じっとオルテンスのことを見る。
オルテンスはその言葉にまた思考する。
「ミオラ……。お城の人たちに王都の町並みは凄いってそう言われた。……王都ってそんなに凄いの?」
「ふふ、とてもすごい街並みですよ。私は他の街にも行ったことがありますが、王都は一番栄えていますからね」
「……なら、私、王都探索したい」
オルテンスがそう口にすれば、ミオラは目を輝かせた。
オルテンスがこんな風に自分の望みを口にしてくれたことが嬉しかったようだ。
「オルテンス様、王都探索が出来るように準備をしますからね」
「ありがとう」
ミオラの言葉にオルテンスは頷いた。
オルテンスはデュドナの花嫁候補としてこの場にいるので、簡単に外に行くことは出来ない。
なので、王都探索を行うための準備が整えられている。
その間、オルテンスはふわふわとした気持ちになっている。オルテンスは祖国で制限された生活を送っていた。
どこにいくことも出来ず、自分の望みをかなえることも出来なかった。それが出来ないのが当たり前だと思って生活をしていた。
だからこそ、いざ、どこかに出かけられると思うと何だか不思議でやっぱり夢の中にいるような気持ちになっている。
オルテンスは街というものに出かけたことがそもそもない。お買い物をしたり、街を歩くというのもしたことがない。
それは本の中の出来事で、何だかよくわかrな愛気持ちになっている。
「オルテンス様、ぼーっとしてますね。大丈夫ですか? 具合が悪いですか?」
「そうじゃないの。大丈夫よ、ただ王都に出かけられるの楽しみだなって」
「楽しみで心あらずなんですか! 可愛いです! 撫でていいですか?」
「うん」
オルテンスが頷けば、ミオラは嬉しそうににこにこ笑いながらオルテンスの頭を撫でる。その灰色の髪を撫でまわす。
「オルテンス様、お出かけする時は髪型も変えましょうか」
「えっと、別にいらなくない?」
「いえ、駄目です。オルテンス様の初めてのお出かけなのですから、髪型も変えないとです! どんな髪型にしましょうかね」
ミオラはそう言いながらどんな髪型にしようかと思考し始める。オルテンスは髪型をわざわざ変える必要はないと思っているようだ。でもミオラが楽しそうなので、いいかとされるがままにすることにしたようだ。
ミオラはオルテンスにそう言って声をかけた。
オルテンスはその言葉を聞いて、不思議な気持ちになっていた。
おでかけといわれてもオルテンスは自分の意志でどこかに出かけた事などなかった。そういう自由さえもなかった。
だからおでかけと言われてもぴんとこなかった。
「……勝手に出てもいいの?」
「はい。問題がないですよ。陛下にもちゃんと許可をもらってますから。ほら、狙われたりしてオルテンス様が恐ろしい目にあってしまったでしょう。だから、楽しい思いをしてほしいって私たちは思っているんです」
「そんなこと、考えなくていいのに」
怖い思いをした後だからなんて言われてもオルテンスにとっては、確かに狙われていたけれども何も痛い思いをしなかったのでそんな風に言われる理由も分かっていなかった。
「もー。オルテンス様はもっと自分の意見を口にしていいのですよ? やりたいこととか全然言ってもらって構わないですし、私たちはオルテンス様の望みを叶えてあげたいのです」
「……私の望み」
「ええ。ですから、お出かけしましょうね。どこに行きたいですか?」
ミオラはそんな言葉を口にして、じっとオルテンスのことを見る。
オルテンスはその言葉にまた思考する。
「ミオラ……。お城の人たちに王都の町並みは凄いってそう言われた。……王都ってそんなに凄いの?」
「ふふ、とてもすごい街並みですよ。私は他の街にも行ったことがありますが、王都は一番栄えていますからね」
「……なら、私、王都探索したい」
オルテンスがそう口にすれば、ミオラは目を輝かせた。
オルテンスがこんな風に自分の望みを口にしてくれたことが嬉しかったようだ。
「オルテンス様、王都探索が出来るように準備をしますからね」
「ありがとう」
ミオラの言葉にオルテンスは頷いた。
オルテンスはデュドナの花嫁候補としてこの場にいるので、簡単に外に行くことは出来ない。
なので、王都探索を行うための準備が整えられている。
その間、オルテンスはふわふわとした気持ちになっている。オルテンスは祖国で制限された生活を送っていた。
どこにいくことも出来ず、自分の望みをかなえることも出来なかった。それが出来ないのが当たり前だと思って生活をしていた。
だからこそ、いざ、どこかに出かけられると思うと何だか不思議でやっぱり夢の中にいるような気持ちになっている。
オルテンスは街というものに出かけたことがそもそもない。お買い物をしたり、街を歩くというのもしたことがない。
それは本の中の出来事で、何だかよくわかrな愛気持ちになっている。
「オルテンス様、ぼーっとしてますね。大丈夫ですか? 具合が悪いですか?」
「そうじゃないの。大丈夫よ、ただ王都に出かけられるの楽しみだなって」
「楽しみで心あらずなんですか! 可愛いです! 撫でていいですか?」
「うん」
オルテンスが頷けば、ミオラは嬉しそうににこにこ笑いながらオルテンスの頭を撫でる。その灰色の髪を撫でまわす。
「オルテンス様、お出かけする時は髪型も変えましょうか」
「えっと、別にいらなくない?」
「いえ、駄目です。オルテンス様の初めてのお出かけなのですから、髪型も変えないとです! どんな髪型にしましょうかね」
ミオラはそう言いながらどんな髪型にしようかと思考し始める。オルテンスは髪型をわざわざ変える必要はないと思っているようだ。でもミオラが楽しそうなので、いいかとされるがままにすることにしたようだ。