君の背中に手をふって
涙を見せる前にあたしは玄関へ向かった。






鍵は忘れてきたよ




陽斗の部屋に忘れてきてあげたよ







容姿端麗
会社でも人気
女心をつかむのが上手





そんな人があたしに彼氏だっただけでも嬉しいよ








最後に振り返った







陽斗はあたしの方も見ず、ベランダを眺めていた









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