君の背中に手をふって
始まりは突然の陽斗からの告白で




終わりは突拍子もないほどの痛みを伴った。





陽斗はあたしをどうやって見てきたの?



陽斗はあたしに何を見せてきたの?



陽斗はあたしをどう思って抱いたの?






陽斗とあたしの日々は何だったの…?






ねぇ、陽斗知ってたよ




浮気くらいお見通しだよ。


最近の高校生をなめないでよね




知らない女もんの香水の香り


脱衣所に落ちていた見覚えのないマスカラ。
あんな高いブランドの化粧品
とってもじゃないけど、あたしには買えないよ?




そして、よくペアで売られているブレスレッドを片方を陽斗はつけていたよね?


「おしゃれだよ」

そうやって言ってたのに騙されてた



違う、騙されてあげてた



そうやってあたしが何も言いさへしなければ


「別れる」



そんな残酷な言葉、聞かないですむって思ってたの。






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