恋と2つのブランコ
夢視点


 1月14日。


 またあの日の公園へ向かう。

 少し早く家を出た。





 なのに、君が居た。

 君の方が早いとは思わなかったなぁ。

 「お待たせ…ごめんね。遅れて。」

 「全然待ってないから、大丈夫。」

 また今日もブランコに座る。

 「あのさ、私、思ったの。」


 「私達、ブランコ見たいだなって。」

 「…ん、、??」

 「だってさ、ずっとすれ違って、 
  行ったり来たり。そんな恋ももう
  終わりしたかったの。」

 「…そっ、か。」

 「でもね。」

 「やっぱり君の事、大好きだったんだよ」

 「好きで好きで、だから泣いていたんだ
って、今気がついた。」

 「だから…さ、?」

 「もう一度、、私と…」

 「…ちょっと待って…、」

 彼が私の言葉を止めた。

 「え、?」

 「その言葉は、俺から言わせて、?」

 「え、、、」

 「もう一度俺と、付き合って下さい!」

 「…」


 「はい、、!!」

 「………え、」

 「ほ、本当に?」

 彼はOKしてくれるなんて思ってなかったみたい。

 「うん!」

 「あの、さ、本当はね、」

 「ーーーーーーーーーーーって事があったんだ…」

 「え」

 「今になったらただの言い訳に聞こえるかもしれないけど…それでも、信じてほしいなんてて言わな、「信じるよ。」
 

 少しは信じられなかった。
 だけど彼、泣いていたから…。
 始めてみたんだ。

 泣いた顔。

 脅されたって言ってくれたら良かったのに。なんて思わないよ。責めないよ。


 だからもう、

 「だからもう一度________」      
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