恋と2つのブランコ
蘭視点


 もっと早く謝って居ればなぁ、まだ、
ましだったのに。


 まるで君のリサイクルマークを見落としたみたい。

 もう戻れない場所へ。
 もう君の居ない場所へ。




 付き合いたての頃は、ちゃんと、ただ普通に「大好き」だったのに…


 (回想)

 「蘭〜!」

 「ん、?」

 「明日遊べる?」

 明日は夢へのプレゼント買いに行かなきゃいけないから…
 なにがいいかなぁ。

 「あ~、ごめん、用事がある」

 「そっか、ありがと。」

 



 「蘭〜!」

 「明日空いてる〜?」

 「ごめん!明日も用事が、」

 決まんなかった、、、







 ………………5時間考えたのに



 「わ、わかった!ありがと。」




今思えば、こんなの夢からしたら、ただ俺が冷たいだけじゃん。



 「夢~!」

 「ん~??」

 「明日空いてる?」

 「えっとね…あ、ごめん…
 明日は空いてない…」

 え、何その、シュン、ってなってる顔…





 …




 可愛すぎんだろ…ッ




 「そっか、」

 「ごめんね、また遊ぼ!」

 「うん、」






 夢が、ポケットにあの日をしまって、
 俺が繋いだ日々に別れを受ける夜。

そんなの何度も夢に見た。悪夢だ。

夢の中でふと思い出す。あの日の君との幸せな日々を。

だけど、想い出にしたくないから…
明日もまた君に会いたいから…
もう、君に、涙を流させはしないから…

   もう1度、君に会いたい。
        君と______


 





 なんて、馬鹿だよなぁ、、、。
< 8 / 19 >

この作品をシェア

pagetop