姪っ子と私
結局、夜中から美玲は熱を出した。
「はぁ、仕方ないなぁ。明日は半休とって、医院に連れて行った後、シッターさん頼もう」って決めて、ぐずる美玲を抱っこしたり、水分取らせたりして朝になるのを待った。

朝から、シッターの木村さんに連絡を取って、11時に来てもらうことにした。
会社にも電話して半休をもらうようにした。
医院にも診療開始時間前には向かうようにした。

「美玲、お医者さんに行くよ。お熱あるから診てもらおうね」
「うん」
「それから、お医者さんの後は、木村さんが来てくれるから、木村さんとお留守番してね」
「ちーちゃんが良い」
「ごめんね。お仕事なんだ。大丈夫?」
「うん」

医院に着いたら、今日は先生が二人なので順番早く来ますよって言われて、火曜日だって気がついた。
どっちに呼ばれるかなって思ってたら、誠也先生の診察室に呼ばれた
「青木美玲ちゃん、2番のお部屋にどうぞ」

「お待たせしました。美玲ちゃん、やっぱ、お熱出ちゃったか?」
「はい、夜中から7度8分でした」
「美玲ちゃん、お口あ〜んってできるかなぁ?」って喉を診て、もしもしするよ〜って胸に聴診器を当てた。
「疲れたんだろうね。喉も大丈夫だし、胸の音も悪くないよ。食欲はどう?」
「昨日の夜は電車でおやつ食べさせたせいだと思ったんですが、食べなくて、今朝はヨーグルトだけです。水分は少しは飲んでくれるんですが」
「ちょっと水分は足りてないかな。点滴しようか。脱水気味になってるので、点滴したら元気になるよ」
「はい、お願いします」
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