姪っ子と私
お茶を入れて少し話をしていたら、美玲が眠そうになってきた
「美玲、眠そう・・・」
「だったら、知春さんも一緒にお昼寝しなさい。しっかり休んで早く治さないと」ってお母様に言われて、美玲と一緒に昼寝をした。

ふっと目が覚めたら、お母様が電話で話をされている声が聞こえてきた。
お母様、まだ居てくださってる・・・
リビングに行ったら、電話は終わってて、「知春さん、眠れた?」って聞きながら
お茶を入れてくださった
「はい、ゆっくり眠れました。お母様、すみません。せっかく来て下さってるのに」
「いいのよ。知春さん、注射しなきゃいけないくらいの発作だったのよ。喘息は怖がる必要はないけど、ちゃんと治しておかないと繰り返し発作が出るようになったら心配だから、完全に良くなるまでは体をしっかり休めてね。来週、引っ越しだったよね」
「はい、来週の土曜には、ここは完全に引き払います」
「さっき電話で誠也がもう少ししたら仕事終わるって言ってたから、一応、往診できるように準備してくるように言ってあるから。夕食も誠也が買い物してくるって・・・」
「すみません」
「謝ることないのよ。誠也が好きでやってるんだし。それより、来月、美玲ちゃん、3歳のお誕生日よね?」
「はい、3歳になります」
「何か、パーティーとかするの?」
「ケーキを買ったりするくらいです。美玲の父親と祖父母からはプレゼントを渡したいって言われてて、直前の土曜日はファミレスで会うことになっています」
「そう。。。じゃ、お誕生日の当日は?平日だから、知春さんは仕事だし、美玲ちゃんも保育園?」
「はい、なので当日はケーキを食べるくらいです」
「だったら、当日の夕食、一緒にどうかしら?うちに来てもらったら、食事とケーキは用意しておくわ」
「いいんですか?」
「もちろんよ。美玲ちゃんの誕生日を一緒に過ごせるなんて嬉しいわ」
「ありがとうございます。嬉しいです」
< 33 / 65 >

この作品をシェア

pagetop