姪っ子と私
少し、眠るように言われて、ベッドに入った。
お母様は帰られて、誠也さんと美玲はお風呂に入っていった。

「はぁ。。。注射痛かったなぁ・・・もう咳が出ないと良いなぁ」って思いながら眠っていた。

ふと、目が覚めたら、ちょうど美玲を寝かしつけようとしているみたいだったので、寝たふりをしていた
「美玲ちゃん、寝るよ〜」
「トントンして〜」
「はいはい・・・」
「やっぱり絵本がいい〜」
「今から本読むの?」
「うん、1つだけ良い?」
「いいよ。どれ読むの?」
「えっと〜。これがいい」
「大きなかぶ、懐かしいなぁ・・・。じゃ、ねんねしながら聞いててよ・・・」
誠也さんが読み終わる頃、美玲の寝息が聞こえてきた。
「ふふっ、眠ったみたい。知春?もう起きても大丈夫。美玲ちゃん寝たよ」
「あれ?気づいてたの?」
「あぁ、知春の呼吸が変わったからね。起きたなって思ったんだけど、知春が起きたら美玲ちゃん寝ないだろ?」
「うん、私も美玲が寝るまではって思って・・・」
「よし、ちょっと聴診するよ」
「え〜、しなくて良いよ・・・」
「だめだよ。喘鳴ないか心配だからね。ちょっとだけ我慢してね」って聴診された。
「うん、まぁ、おさまってる感じだね。それでも夜中に苦しくなったりしたら言ってよ」
「わかった」
「知春は、子ども並みに医者嫌いだし、注射は怖がるし、困った子だね」
「仕方ないじゃん。嫌いなんだから」
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