姪っ子と私
抱っこしているうちに美玲はうとうと眠り始めた。
夕方6時までの受付で6時前に受付して待ってるんだけど、既に7時半・・・。まだ他にも待ってる患者さんがいて、お母様や看護師さんも忙しそうで、お待たせしていることの謝罪とかしていた。

今日は、時間かかるなぁって思ってたら、誠也さんが来た。
「知春、大丈夫?」
「誠也さん、うん、大丈夫」
「今日、めっちゃ患者さん多いみたいだね。ちょっと手伝ってくるな」
「うん」

誠也さんが来て、診察室の2番にも患者さんが呼ばれ始めた。
15分ほどしたら、残りの患者さんも2人になった。
「青木美玲ちゃん、2番にどうぞ」って呼ばれた。

「待たせたね。美玲ちゃん、寝ちゃってるね。ベッドに寝かせようか」
美玲を診察用のベッドに寝かせたら、誠也さんがそっと服を捲って、診察を始めた。
「呼吸音は大丈夫。喉は見たいけど、起きてからにするね。インフルエンザの可能性が高いと思う急激な高熱だし。今のところは脱水症状も出てないから、水分、しっかり取らせて安静にしてるしかないね。検査キットを持って帰るから、夜遅くか、明日の朝にでも検査するからね。今夜は、眠れないようなら座薬入れてやろう。薬は検査してから出すから、明日から飲ませよう。今夜は様子見だね」
「わかった。」
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