姪っ子と私
一通りの診察をした後、先生から
「知春さんは採血と点滴として様子みましょうか。ちょっとお熱も高いですし、点滴には炎症を抑えるお薬を入れますね。点滴で熱が下がらないようなら、解熱剤も考えましょう」
「あの、美玲がいるので、点滴は・・・薬だけにしてもらえませんか?」
「う〜ん。はっきり言って、美玲ちゃんよりも重症ですよ。そうだなぁ、往診しようか?今日の診療が終わったら、7時ごろになるけど、ご自宅に伺いますね。ちょっとこのまま帰すのは心配なので」
「えっ、先生、そんなご迷惑をお掛けできないです」
「知春さん、誠也が行くって言ってるんだから、気にしなくていいわよ。いつも一人で頑張ってるんだし、甘えちゃいなさい。」
「本当に、いいんでしょうか」
「母さんもそう言ってるし、いいんですよ。それじゃ、採血だけして、帰って安静にしていてくださいね」

処置室で奥様から採血された
注射がすごく苦手で顔を背けて我慢した
「チクってしますね・・・はい、終わりました」
痛かったけど、我慢して、ほっとしてたら、「おうちの場所は、コンビニの路地を入ったところのマンションよね?」って家の場所を聞かれた
「はい、そうです。2階の203です」
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