クールな御曹司は湧き立つ情欲のままに契約妻を切愛する
「藤堂に戻れば、あのお茶をもっと仕入れることもできるし、翠光園の名も大きく全国に広められる。そうすればあとはあの素晴らしい品質で安泰だ」
まさか実家のために瑠偉さんが実家に戻ったなど想像もしていなくて、呆然としてしまう。またもや私のせいで彼に不本意なことをさせてしまった。
大切な人に何か上げるのではなく、すべてを奪っていく私は疫病神だ。
「ごめんなさい……。私のせいで凛久さんは……」
責任感が強くて優しくて、軽い気持ちで持ちかけてしまった契約結婚で、こんな犠牲を払うことになるなんて、凛久さんも想像をしていないだろう。
「瑠璃違う! すべて俺が決めただんだ。瑠璃を手に入れたくて」
今なんて言った? 私を手に入れたい?
到底信じられない内容に私は完全に思考も動きもストップした。
まさか実家のために瑠偉さんが実家に戻ったなど想像もしていなくて、呆然としてしまう。またもや私のせいで彼に不本意なことをさせてしまった。
大切な人に何か上げるのではなく、すべてを奪っていく私は疫病神だ。
「ごめんなさい……。私のせいで凛久さんは……」
責任感が強くて優しくて、軽い気持ちで持ちかけてしまった契約結婚で、こんな犠牲を払うことになるなんて、凛久さんも想像をしていないだろう。
「瑠璃違う! すべて俺が決めただんだ。瑠璃を手に入れたくて」
今なんて言った? 私を手に入れたい?
到底信じられない内容に私は完全に思考も動きもストップした。