クールな御曹司は湧き立つ情欲のままに契約妻を切愛する
早急なキスの合間に問う彼に、私も彼の首に腕を回すと否定する。

「じゃあ、後で瑠璃の好きなものなんでも頼むから。先に抱かせて」
ストレートに言われた言葉に、羞恥で顔が熱くなるも私はコクリと頷いた。

「きゃ」
すぐに凛久さんは私を抱き上げると、寝室へと向かおうとする。

「あの、でも、シャワー浴びたい」
わたわたとお姫様抱っこをされたまま言えば、凛久さんは「うーん」とうなる。私だってこのまま身を任せたい気もするが、真夏に一日働いたのだ。そこは気になってしまう。

「わかった。一緒にシャワーを浴びよう」
悩んだすえ、彼が出した答えに私は抗議の声を上げるも、それはまたもやキスに呑み込まれた。

あっさりと服を脱がされ、広いシャワーブースに身を寄せ合って、頭上からのシャワーを浴びる。

散々知られているとは思うが、キスの合間に漏れてしまう嬌声が響いて恥ずかしくなる。

「やばい、その声……」
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