クールな御曹司は湧き立つ情欲のままに契約妻を切愛する
「凛久こそお疲れ様。いろいろありがとう」
見上げて微笑めば、凛久も嬉しそうにしている。
「もう俺の隣で自信がないなんて言わない?」
「うん、でももっともっと頑張るからね」
今はまだようやくスタートに立ったばかりだ。学ぶこともたくさんあるはずだ。
「うーん」
なぜか凛久は私の返答に少し不満げな声を上げる。
「今でも瑠璃は十分俺の役に立ってくれてる。だから忙しくしすぎてあまり俺をみなくなるのもいやだな」
そんな子供みたいなことを言う凛久に、私は笑えてきてしまう。
「あまり食べられてないだろ? もうすぐ来るから」