クールな御曹司は湧き立つ情欲のままに契約妻を切愛する

買い物など何度も出かけているが、改めてデートしようと言われたのは初めてでドキドキしてしまった。

少しその場で反芻していた私は、慌てて家事をすることにした。

いつもより手早く終えると、クローゼットを開けて「うーん」と声が出てしまう。
実家から持ってきたものもあるが、一緒に住み始めてから凛久さんが外商を呼んで何点か揃えてくれた服の数々。

バイトに行きやすい普段着がメインだったが、数点はおしゃれをしたいときの服もある。

一度も着ていないそれを手に取り、鏡の前で合わせてみる。
持ってきてくれた女性が絶対に似合うと言ってくれた、ホワイトのオフショルダーのブラウス。袖がレース生地になっている流行のデザインで、少し露出が高いのではと思ったが、『絶対に似合います』という誘惑に負けたものだ。
歩きやすい服装と言われたので、トップスの甘さを抑えるためにデニムを選ぶ。