クールな御曹司は湧き立つ情欲のままに契約妻を切愛する
年配の母ぐらいの看護師さんはにこりと私に微笑んだ。まわりを見渡せば豪華な個室で、そのことに驚いてしまう。
「あの、ここは」
「藤堂記念病院です。ご主人が連れてこられたわ」
凛久さんの親族は病院経営もしているのかと驚きつつ、あの自宅からも驚くことはないのかもしれないと思いなおす。
『ご主人がつれてこられた』そう聞いて、あの場所で凛久さんは私にどんな対応をしたのか気になる。
凛久さんは職場では結婚したことなど微塵も態度に出していなかった。きっと私のような人と結婚したことなど内密にしたかったはずだ。
現に今ここにいないことがその証拠かもしれない。
ただ、従業員が倒れたのだから、トップとして病院へ運ぶという当たり前の対応をしただけだろう。
そんなことを思っていると、廊下から音が聞こえ、すぐに凛久さんが顔を出した。
「瑠璃、大丈夫か?」
「凛久さん……。あの、ごめんなさい!」
「あの、ここは」
「藤堂記念病院です。ご主人が連れてこられたわ」
凛久さんの親族は病院経営もしているのかと驚きつつ、あの自宅からも驚くことはないのかもしれないと思いなおす。
『ご主人がつれてこられた』そう聞いて、あの場所で凛久さんは私にどんな対応をしたのか気になる。
凛久さんは職場では結婚したことなど微塵も態度に出していなかった。きっと私のような人と結婚したことなど内密にしたかったはずだ。
現に今ここにいないことがその証拠かもしれない。
ただ、従業員が倒れたのだから、トップとして病院へ運ぶという当たり前の対応をしただけだろう。
そんなことを思っていると、廊下から音が聞こえ、すぐに凛久さんが顔を出した。
「瑠璃、大丈夫か?」
「凛久さん……。あの、ごめんなさい!」